広島育成3位の先輩が絶賛「頼もしい」 二松学舎大付の怪物1年片井が一発 スカウトも注目

[ 2022年11月12日 14:52 ]

秋季高校野球 東京都大会 準決勝   二松学舎大付8―3帝京 ( 2022年11月12日    神宮 )

一塁側内野席で応援した辻(撮影・柳内 遼平)
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 秋季高校野球東京都大会は12日、神宮で準決勝2試合が行われる。今年の甲子園に春夏連続で出場した二松学舎大付は帝京を8―3で下し、決勝進出を果たした。1年生の片井海斗は「4番・一塁」で出場し、左越えソロを含む2安打3打点で勝利に貢献した。

 広島から育成ドラフト3位指名を受けた二松学舎大付の左腕・辻大雅投手(3年)は引退した3年生のチームメートらとともに一塁側の内野席で後輩たちを応援。チームをけん引する1年生主砲・片井の活躍を喜んだ。

 「自分たちの代からああいうふうに打ってくれていました。今日も打っている姿を見て改めて頼もしいです。やっぱり頼れる4番。パワー、打球の速さは他の選手と違うと思いますね。甲子園のホームランは一番印象に残っていますね」

 1年生ながら今夏の甲子園は「4番・一塁」で3試合に出場した片井。エース左腕としてチームの軸だった辻は2学年下の後輩打者を「どこに投げても対応してくる。どういうふうに投げ込めばいいか…相手投手からしたらやりづらい。パワーだけではなくて変化球に対する対応力がある」と分析し、「先輩にも積極的に来てくれる。自分が苦しい時も声かけを積極的にしてくれた。そういうところが試合の結果につながっていると思う」と人間性も評価した。

 今夏の甲子園3回戦で大阪桐蔭に0―4で敗れた際には「経験があるのでおまえ達はここからだ。甲子園2勝は超えられるから頑張れ」と後輩たちに言葉を贈った辻。自身は育成指名ながらプロ入りの夢をかなえた。先輩から与えられた甲子園3勝の「宿題」をクリアするために、二松学舎大付の戦いは続く。(柳内 遼平)

▼広島・苑田聡彦スカウト統括部長 バランスが良いですね。体の軸がしっかりしているからバットを強く振ることができる。このまま好きに打っていってほしいですね。ケガをせずに順調に伸びてほしいです。

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2022年11月12日のニュース