イチロー氏 「殿堂入り座談会」に登場 グリフィー氏との思い出語る

[ 2022年8月29日 05:42 ]

イチロー氏(AP)
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 シアトルのTモバイル・パークで28日(日本時間29日)、新たにマリナーズの殿堂入りを果たした同チームの会長付特別補佐兼インストラクター、イチロー氏を囲む、「殿堂入り座談会(Hall of Fame Roundtable)」と称されるイベントが催された。

 マリナーズ―ガーディアンズの試合前、アナウンサーのリック・リズ氏が司会を務め、殿堂入りメンバーのアルビン・デービス氏、エドガー・マルチネス氏、ケン・グリフィー氏がフィールドに登場。それぞれ、イチロー氏に関する思いを語った。

 前日、16分以上に及ぶスピーチを英語で行ったイチロー氏は、この日は「今日は英語は喋れないから」とアラン・ターナー通訳を帯同した。

 その場で、マルチネス氏は、1年目のオープン戦時、レフトにばかり打球を打球を飛ばしていたイチロー氏に当時のルー・ピネラ監督が「引っ張れないのか?」と声をかけると、直後に右翼にホームランを打ち、「ルー、これで満足?(Lou,you happy now?)」と言ったという有名な逸話を改めて披露。グリフィー氏は1995年、ベニハナ・レストランでイチローと初めて出会った時のことを振り返り、「私たちはは多くの共通点があることに気づいた。ともに可能な限り最高の選手になりたいという目標を持っていた」と思い出を語った。

 イベント中のイチローのコメントは以下の通り。

 ――グリフィー氏の最高の思い出は「初めて会ったのが95年で、27年後が今です。その時からジュニアは何も変わっていない。これが僕がジュニアを尊敬する最大の理由で、ジュニアがやっぱ素晴らしい人間であることの証明だと僕は思っています」

――昨日のセレモニーで最も印象に残っているのは「もちろんシアトルのファンの方とまた強い関係ができたということが一番大きかったんですけど、僕の全力のメッセージが、(ビデオメッセージに登場した)ワンちゃん2匹に負けたっていうそれが悲しかったです」

 ――2009年、グリフィー氏がマリナーズに復帰した際のことで覚えているのは「あのときのマリナーズはとても苦しんでいて、最後の大きなピースが必要だったんですけど、ジュニアが来てくれたことで、またマリナーズに戻った。そんな感じの存在でした。マリナーズにまた戻してくれた。バラバラだったチームを最後のピースが戻ったことで戻してくれた。そんな印象でした」

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