ソフトバンク　左腕アレルギーで連勝逃す…藤本監督「打てんかったね」

パ・リーグ   ソフトバンク2-3オリックス （ 2022年4月20日    京セラD ）

＜オ・ソ＞6回2死一、二塁、牧原大は右飛に倒れる　（撮影・後藤　大輝）
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　今宮1号空砲…。ソフトバンクは20日、オリックスに2―3で敗れ、連勝を逃した。2番に入った今宮健太内野手（30）が初回に先制の左越え1号ソロ。2012年から11年連続本塁打で主導権を奪ったが、2回以降は相手先発の左腕・宮城を攻略することができなかった。先発の和田毅投手（41）は5回途中3失点で今季初黒星を喫した。

　藤本監督の口からボヤキがこぼれた。「打てんかったね。ちょっと淡泊になり過ぎとるよね。らしからぬ打線やったね」。前夜は18連勝中だった山本を相手に白星をもぎ取ったが、この日は左腕・宮城を打ち崩すことができなかった。

　事前に立てた対策の遂行に各打者で差があった。昨季、宮城との対戦は3度で勝敗は1勝1敗1分け。指揮官は映像を確認し、チェンジアップとスライダーを分析し、打撃コーチと選手にミーティングを課していた。

　「チェンジアップはほぼボール球。それを外したらいいわけやから。右打者は入ってくるスライダーを仕留める気で入らないと全部の球は打てない」

　だが、指示通りに運べなかった。宮城は7回を4安打1失点。7回は中谷、上林、松田がいずれもチェンジアップに凡退した。

　敗戦の中で明るい材料は今宮の復調だ。2試合ぶりにスタメン復帰し、今季2度目の猛打賞をマークした。初回1死で143キロ直球を叩いて先制の左越え1号ソロ。出場6試合ぶりの安打は、12年から11年連続本塁打となった。宮城からは6回にも右前打。「1試合1試合、結果を残していくしかないと思って試合に臨んでいる。続けて結果を出せるように」とコメントした。

　今季19試合を消化して12勝6敗1分け。勝てなかった7試合のうち5試合は相手先発が左腕だった。藤本監督は「苦しんでいるイメージがある。これからどんどん左に来られるんじゃないか。何とかしないと。若い選手はチャンスがあるんやから。結果出さないと1軍にいられないということ」と打線に奮起を促した。21日の相手先発は田嶋。チームが今季初黒星を喫した6日の対戦での先発だった。攻略して左投手への苦手意識を払しょくする。（井上　満夫）