広島 逆転呼んだ4番・新井9回同点打 今季初3連敗阻止

[ 2016年5月14日 05:30 ]

<中・広>9回1死一、三塁、右翼線に適時二塁打を放つ新井

セ・リーグ 広島6―3中日

(5月13日 ナゴヤD)
 広島が延長戦を制し、連敗を2で止めて2位に浮上。相手のミスに助けられ、中日戦は6連勝となった。

 延長10回、先頭打者・西川の右前打を皮切りに、犠打と暴投で2死三塁の好機をつくる。そして、田中が遊撃へと転がした当たりは、堂上のファンブルを誘い、これが決勝点となった。勝利の立役者の一人となった田中は照れくさそうに喜んだ。

 「転がせばなんとかなるんじゃないかと思った。ヒットがよかったけど、勝てたのでよかった」

 さらに、菊池が四球でつなぎ2死一、二塁とすると、丸が右中間への2点三塁打を放ってダメ押しした。

 チーム一丸となってつかんだ逆転勝利だった。2―3で迎えた9回、1死から菊池と丸の連打で一、三塁とすると、4番・新井の右翼への適時二塁打で同点に追い付いていた。

 「キクマルがつないでくれたので、なんとかしようと思いました」

 緒方監督も満足そうに笑みを浮かべた。「今日は中盤まで菊池、丸、新井はよくなかったけど、最後はしっかりやってくれた。それが10回の勝ち越しにつながった。きのう(12日のヤクルト戦)は延長戦で負けていたけど、きょうは選手が意地を見せてくれたね」

 今季初の3連敗を阻止。悪い流れに乗らない勝負強さを継続し、25年ぶりのリーグVに向けひた走る。 (柳澤 元紀)

 ▼広島・小窪(今季2度目の先発。4回1死一塁で10球目を叩き、今季1号同点2ラン)力強く振り抜けた。つなぐ気持ち。簡単に三振したくなかった。

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2016年5月14日のニュース