ハム 横浜高コンビで初3連勝!9回に浅間同点打、最後は近藤劇打

[ 2016年5月14日 05:30 ]

<日・西>9回2死満塁、サヨナラ打を放った近藤(中央)は、祝福の水を掛けられ笑顔

パ・リーグ 日本ハム5―4西武

(5月13日 札幌D)
 「横高」の後輩がつなぎ、先輩が決めた。日本ハムの近藤と浅間が上がったお立ち台。プロ初のサヨナラ安打を放った22歳の近藤の笑顔がはじけた。

 主砲の筒香をはじめ石川、乙坂、倉本ら横浜高出身選手が多いDeNAを意識して「横浜高校はベイスターズばっかり目立っているんで、僕ら2人もよろしくお願いします」。今季初の3連勝でこちらも今季初の貯金生活へチームを導いた。

 1点を追う9回1死二、三塁。まずは19歳の浅間が魅せた。増田の149キロ直球に力負けせず、前進守備を破る右前同点打を放った。その後2死満塁となり、近藤は腹をくくった。増田が投じた3球目の148キロを空振りしたが「真っすぐが強い。速い球に合わせるだけだった」。次の149キロを捉えると打球は右前で弾んだ。昨季サヨナラ死球を経験したが、サヨナラ安打は初。歓喜のウオーターシャワーに笑顔がはじけた。

 捕手・市川が6回に負傷交代し、代わって守備に就いた大野にも9回に代打が送られた。同点で延長に突入すれば、左膝痛の影響で今季まだなかった捕手出場を首脳陣に通達されていた。捕手練習を再開しているが、座ってミットを構える姿勢にはまだ不安を残していた近藤は「ホッとしています。気合で打ちました」と素直に打ち明けた。

 浅間が「尊敬する先輩とお立ち台に立ててうれしい」と言えば、近藤は「監督(渡辺元智横浜前監督)とか後輩たちにもっと恩返しができたらいいなと思う。日本ハムにもいるんだぞと見せたかった」と言った。名門校で培われた勝負強さが土壇場で発揮された。 (柳原 直之)

 ▼日本ハム・宮西(今季初勝利も)自分の勝ちには興味ない。チームが勝ったことがうれしい。

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