イチも青木も抜いた!柳田、6年目野手史上最高額「また来年ボカンと」

[ 2015年12月26日 06:13 ]

契約を更改し笑顔でポーズする柳田

 アップ額も「トリプル」だった。ソフトバンクの柳田悠岐外野手(27)が25日、ヤフオクドームで契約更改交渉に臨み、1億8000万円増の年俸2億7000万円でサインし「3倍増です。凄い金額。最大級の評価をいただいた。来年、気持ち良くプレーできます」と笑みを浮かべた。

 プロ5年目の今季は打率・363、34本塁打、99打点、32盗塁。首位打者とトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)を史上初めて同時に達成し、リーグMVPで日本一連覇の立役者となった。三笠杉彦球団統括本部副本部長は「査定の基準に収まらない活躍だった」と賛辞を惜しまない。同じ5年目でトリプルスリーを達成し、2億2000万円まで昇給したヤクルト・山田に5000万円の差をつけたばかりか、6年目を迎える野手の年俸ではイチロー(オリックス、現マーリンズ)、青木(ヤクルト、現マリナーズ)の2億6000万円を上回る史上最高額となった。

 来季の目標には、プロ野球史上初となる40本塁打、40盗塁を掲げた。「日本のプロ野球で誰も達成していない数字です。無謀な挑戦だとは思いますけど、もっと成長したいという気持ち」と言葉に力を込めた。大リーグの長い歴史の中でもバリー・ボンズ(ジャイアンツ)ら過去4人だけが到達した「フォーティー・フォーティー」。長打力があり、足の速さも兼ね備える選手はめったに現れない。今季の成績を見れば、達成まで本塁打はあと6本、盗塁はあと8盗塁。十分射程圏内である。さらに「2回達成した人はいない」と、山田も掲げる2年連続のトリプルスリーも狙っている。

 「やったら、やっただけ評価してもらえる。一気にボンと上がったので、また来年、ドカンといけるように頑張りたい」。2016年。柳田が再び球界に衝撃を与える。(福浦 健太郎)

 ≪投手含むと6位≫柳田(ソ)が来季年俸2億7000万円で更改。6年目の選手としては史上6位だが、上位5人は全て投手。野手に限ると97年イチロー(オ)、09年青木(ヤ)の2億6000万円を上回る史上最高額となった。今季年俸9000万円からは1億8000万円の増額。今オフでは黒田(広=来季6億円)、五十嵐(ソ=来季3億5000万円)の各2億円に次ぐ大幅アップとなった。

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