メッセ、早くも2年ぶり開幕投手に名乗り「オフコース!」

[ 2014年11月2日 05:30 ]

別れ際、壁から顔を出し再度、手を振るメッセンジャー

 阪神のランディ・メッセンジャー投手(33)が1日、関西国際空港発の航空機で米国へ帰国した。今季も13勝を挙げるなど、右のエースとしてフル回転した助っ人は、早くも来季の開幕投手に立候補。ローテーション投手の自覚をにじませ、獲得した最多勝、最多奪三振のタイトル防衛も宣言した。

 表情、そして発する言葉には自信がみなぎっていた。今季も投手陣の軸としてチームを支えたメッセンジャーは、「大役」への熱い思いを口にした。

 「(開幕投手は?)オフコース! クライマックスシリーズ(CS)、日本シリーズと初戦を投げてきて、来年の開幕戦も投げたい」

 誰も異論を挟む者はいないだろう。来日5年目の今季は、不調だった能見をカバーするように、開幕からエンジン全開だった。4月下旬からは甲子園での登板試合で3連続完封勝利をマークし、終わってみれば自己最多の13勝をマークしてのリーグ最多勝、そして2年連続で最多奪三振のタイトルを獲得。「右のエース」としてチームをけん引してきただけに、13年以来、自身2度目となる開幕投手の有力候補であることは間違いない。

 思えば、レギュラーシーズン終了後には昨年は藤浪に譲ったCSファーストステージ初戦のマウンドを「1年通して安定した投手が投げるべきで、自分が投げると思っている」と熱望。日本シリーズ初戦も同じように「投げたい」と首脳陣に訴えて、実際にマウンドにも上がっている。13年に続く2回目の開幕投手もはっきりと視界に捉えている。

 オフに関しては「あれだけ(236)のイニングを投げたからね。体をまずは休めたい。ボールは1月までは使わないでおこうと思っている」と年内はノースローで肩と肘を休める予定。それでも「12月には強化メニューをやっていく」と走り込みなどで体力維持につとめて、来年への準備も進める。

 2年契約の2年目となり、去就にも注目が集まる来季については「1度取ったタイトルは防衛したい。2年連続の最多奪三振も3年、4年と続けていきたい」とタイトル防衛を力強く宣言した。

 「今年は全体的に良いシーズンだった。ただ、CS突破が最終目標ではない。達成できなかった日本一を成し遂げたい」。開幕投手から日本一へ。描くプランは明確だ。

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2014年11月2日のニュース