厳冬の予感…落合GM“先陣”谷繁捕手4000万円減で意思表示!?

[ 2014年11月2日 05:30 ]

中日の谷繁兼任監督は契約更改にお手上げ状態!?

 中日が1日、12球団最速の契約更改交渉をスタートさせ、谷繁元信兼任監督(43)がトップバッターとしてナゴヤ球場で交渉。4000万円減の年俸9000万円で一発サインした。

 「プロ野球というのは結果を出さないと。それが出せなかった。来年45歳になる自分がこれだけの給料をもらえること自体がありがたいし、ダウンしたからどうというのはない」

 減額制限いっぱいの40%まではいかなかったものの、31%の大幅減。兼任1年目はチームは借金6の4位。選手としても91試合の出場で、打率・195、1本塁打、23打点に終わり、19年ぶりに出場試合数が2桁にとどまった。「言い訳にしては駄目だけど、年齢とともに(衰えが)出てくるというのはある」と正直に吐露した。

 一方、通算出場試合数は2991。来季は南海や西武などでプレーした野村克也が持つ3017試合のプロ野球記録の更新が懸かる。「抜けるように頑張る。(契約交渉した落合博満GMから)まだできるという話をしていただいた」と静かに意気込んだ。

 ただ、選手・谷繁としての大幅減俸で、今年も「大寒波」到来の予感が漂う。昨オフは新任の落合GMが「信賞必罰」を明確に打ち出し、約8億円をコストカット。2年連続のBクラスに終わった今季も、選手にとっては厳冬となりそうで、昨オフは大トリ更改だった谷繁監督を最初に持ってきたあたりにも深謀遠慮が透けて見える。

 監督としては来季が4年契約の2年目で、現状維持の年俸1億円でサイン。「現実問題として引退が近づいているのは間違いないし、捕手として少しでも(後輩に)伝えながらやっていきたい」と来季を見据えた。

 ◆昨オフの厳冬更改 新たに就任した落合GMによる徹底した「信賞必罰」の方針で、中堅選手も含めて減額制限(年俸1億円以上は40%、1億円以下は25%)を超える大幅減俸が続出。1勝止まりだった右腕・吉見が1億1600万円減の1億7400万円。和田が8000万円減の2億5000万円、荒木が6800万円減の1億200万円など。大トリで更改した谷繁監督は6000万円減。退団者を含め、合計で8億3410万円のコストカットとなった。

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