中島 初首位打者なら優勝も 6年連続打率10傑入りの安定感 

[ 2012年8月7日 08:29 ]

打率首位を走る西武・中島

 パ・リーグの混戦を演出しているのが、一時の最下位から3位まで浮上した西武。その打線を引っ張るのが中島裕之内野手(30)だ。現在打率は2位以下を大きく離す・324。このまま自身初の首位打者へと突き進む。

 6月は打率・405で自身初の月間MVPを獲得。7月にはチーム史上初となる4試合連続猛打賞をマークした。6~7月に中村がケガで離脱した際に4番を務めたのが転機に。5月まで・196と低かった得点圏打率も、6月以降は・341と中軸としての勝負強さが出てきた。

 中島の持ち味はその安定感にある。通算打率・303は歴代17位(4000打数以上)、現役では小笠原(巨)、和田(中)に次いで3位。さらに06年から昨季まで6年連続で打率10傑入りしている。7年連続となれば、西武では中島の前に正遊撃手を務めた松井(現楽天)と並ぶ最長タイとなる。7年以上続けた過去12人のうち、首位打者を獲っていないのはくしくもその松井だけ。中島は08年には1厘差の2位に終わっただけに、今季こそ悲願のタイトルを手中にしたいところだ。

 08年を最後にVから遠ざかっている西武は、現チーム名となった79年から4年連続で優勝を逃したことはない。中島は昨オフにポスティング・システム(入札制度)を利用してメジャー移籍を目指した経緯があり、今季が国内ラストイヤーとなる可能性も。オフの去就が再び注目されるシーズンを、4年ぶり優勝と悲願のタイトルで飾れるか。

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2012年8月7日のニュース