父の日に2児のパパ頑張った!石川“耐えて”5勝目

[ 2012年6月18日 06:00 ]

<日・ヤ>石川は8回1/3を2失点の好投で5勝目を挙げた

交流戦 ヤクルト3-2日本ハム

(6月17日 札幌D)
 おしんのように耐え続けたヤクルト・石川に、野球の神様が最後に白星をくれた。

 9回2死、バレンティンが逆転3ラン。「夢みたい」――。しかし気持ちを即、切り替えた。「一瞬うれしかったけど、次の回(9回裏)も行くと思ったので。何とか粘れた」。9回1死、110球で降板。それでも試合後は笑顔満開だった。

 父の日。毎年、長男・大耀(だいや)君(7)、次男・栄寿(えいす)君(3)から手紙と手書きの絵を贈られる。「早く東京に帰って子供たちの顔が見たいね」。大耀君は少年野球チームでは石川と同じ「19」の番号をリクエストしたが、チーム事情で背負う番号は0。「19は欲しがるけど、青木(ブルワーズ)とか田中のまねばかりしているんです」。そう話す左腕の口元は緩みっ放しだ。

 優しいパパが、チームにとっては孝行息子に。小川監督も「いい投球をしてくれた」と手放しの喜びようだった。敗れれば借金1となるところが、貯金1に。「子供たちにも勝利をプレゼントできましたね」。石川には白星とともに、記憶にも残る父の日となった。

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