巨人若手にまたとない刺激 コーチの“実績”あるイチロー

[ 2009年12月16日 06:57 ]

 マリナーズのイチロー外野手自主トレを行うことになったジャイアンツ球場で練習を行っている巨人の大田、中井ら若手選手にとっては、今季メジャー史上初の9年連続200安打を達成した勇姿を間近で見るだけでも刺激となることは間違いない。さらにアドバイスをもらえるとなれば、飛躍のきっかけをつかむ可能性も十分だ。

 イチローはコーチとしての“実績”もある。08年3月のマリナーズ春季キャンプで、首脳陣の要請を受けて走塁講座を開講。マイナーのコーチや代走起用の多いブルームキストらを相手に、盗塁のスタートをテーマに30分以上、熱弁を振るった。その際、意識するポイントに体重移動を挙げて「脚よりも骨盤。骨盤がいかにしっかり動かせるか。それによっていろんな(体の)動きが変わってくる」と独自の理論を披露するなどしていた。WBCで日本代表監督を務めた原監督も「日本のプロ野球界にとっても(イチローと)交流していくことはいいこと」と大歓迎の意を示した。
 もちろん、イチローにとっても整備された練習環境を確保できたことは大きい。忙しいスケジュールの合間を縫って、年内だけでなく、年が明けてからも米国で春季キャンプが始まる2月中旬まで同球場で自主トレを行う。01年のメジャー移籍から区切りの10年目も主役の座は譲らない。

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2009年12月16日のニュース