G坂本 どんぶり2杯分の“FA宣言!”

[ 2009年12月7日 06:00 ]

<ベースボールクリスマス>キャッチボールをした子供と握手を交わす坂本勇人

 日本プロ野球選手会は6日、「ベースボール・クリスマス2009inびわこ・くさつ」を、滋賀県草津市の立命大びわこ・くさつキャンパスで開催した。現役選手、OB、審判、地域が一体となり、約2万3000人のファンが参加。巨人・坂本勇人内野手(20)は、選手会が連携している農林水産省が推進するフードアクション(FA)に取り組み、食料自給率向上を後押しすることを宣言した。

 坂本の表情は真剣だった。肌寒い気候の中、ファンと約90分間のキャッチボールを終えると、休む間もなく立命大のホールでのイベントに参加。集まったファンに食についてのテーマを掲げた。
 「パワーアップのためにどんぶり飯を毎食2杯食べる。食べないとエネルギーに変わってくれないので。これから独り暮らしになるので、食事面は大事になる」
 今季はシーズンを通して試合時間短縮を目指すなど、プロ野球がエコを訴えた1年だった。そして、この日行われたベースボールクリスマスでの大きなテーマは「食と農」だった。日本の食料自給率は先進国では最低の41%。選手会は食料自給率向上を目指すフードアクションの協力を強化することを約束。各選手がフードアクション宣言と題し、食についての考えをファンに訴えた。自給率を上げるための最善の策は、お米をしっかりと食べること。そのためのどんぶり2杯という“FA宣言”だった。
 今オフにはジャイアンツ寮を退寮し、独り暮らしを始める。現在の体重は77キロとあって「(目標体重は)80キロの手前くらいですかね」と増量計画を明かした。すべては来季の目標のためだ。今季は141試合で打率・306、18本塁打、62打点をマークしたが、満足はしていない。マイクを握った坂本は「今年は目標に2本足りなかったので20本塁打とフルイニング出場を目指します」と力強く宣言した。
 少年時代の食についての質問には「小さい頃はご飯ばっかり食べていました」と回答するなど、根っからの米好き。坂本がパワーアップした姿で、2010年もチームを引っ張る。

続きを表示

2009年12月7日のニュース