松井秀 さあ残留交渉開始も…決別覚悟

[ 2009年12月6日 06:00 ]

 ヤンキースからFAとなった松井秀喜外野手(35)の残留交渉が5日(日本時間6日)に始まる。ヤ軍の首脳会議がフロリダ州タンパで4日に終了し、キャッシュマンGMがいきなり動いた。5日付のデーリー・ニューズ紙は、同GMが松井の代理人テレム氏と連絡を取った上で、7日から始まるウインターミーティングの会場となるインディアナポリスへ向かったと報じた。

 ただ、松井の置かれた状況は厳しい。ESPNはヤ軍が総年俸を今季の2億800万ドル(約187億2000万円)から、来季は1億8500万ドル(約166億5000万円)へ大幅削減する方針だと報じた。来季はサバシアら複数年契約を結ぶ5選手で計1500万ドル(約13億5000万円)の昇給が確定済み。実質3800万ドル(約34億2000万円)もの“リストラ”が必要となる。同GMは「計画を実行に移す。優先順位が決まったので動き始める」と話し、松井サイドへの提示は600万ドル(約5億4000万円)を下回る可能性もある。また首脳会議後の速攻交渉は、松井の去就を先に確定させ、補強方針を固める狙いも見え隠れする。

 この日、ニューヨーク市内で取材に応じた松井は、ファンへのサインに背番号55と記さず「もう55番じゃないから。FAになってからは入れてません」と発言。決別への覚悟をにじませた。

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2009年12月6日のニュース