涌井―銀仁朗バッテリー賞コンビ WBCでも!

[ 2009年12月6日 06:00 ]

<バッテリー賞表彰式>最優秀バッテリー賞を受賞し笑顔を見せる西武・涌井と銀仁朗(左)のバッテリー

 社団法人・電池工業会とスポーツニッポン新聞社制定の「2009プロ野球最優秀バッテリー賞」(協賛・ミズノ、協力・全国野球振興会)の表彰式が5日、東京・有明コロシアムで行われた。西武の涌井秀章投手(23)―銀仁朗捕手(22)、巨人のディッキー・ゴンザレス投手(30)―阿部慎之助捕手(30)の両バッテリーが受賞。本間充・電池工業会会長から各選手に賞金100万円が贈られた。涌井は2013年に開催予定の第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で銀仁朗とのバッテリー結成に意欲を燃やした。

 最優秀バッテリー賞を受賞した涌井は、すでに次なる青写真を描いていた。それは4年後に開催予定の第3回WBCで銀仁朗とバッテリーを組み、日本代表の3連覇に貢献することだ。
 「次のWBCでギン(銀仁朗)とバッテリーを組んでみたい。2人とも年齢的に一番いい時期。銀仁朗次第ですね」。
 プロ5年目の今季、奪三振数が昨季の122から199へと飛躍的な伸びを見せた。自らの原点である直球主体のピッチングを思い出させてくれたのは銀仁朗だった。「(06年に)ギンと10代バッテリーで勝利を挙げた時はとにかく強気に押す投球だった」。今季、銀仁朗と組んだ21試合は13勝4敗。サインに首を振ることはほとんどなくなったという。
 次回WBCは自身のリベンジの場でもある。今春のWBCは3試合、3回1/3の登板だけで不完全燃焼だった。来季以降の目標は「本格派投手になる」こと。今季は5月28日の阪神戦で自己最速となる151キロを計測。「甲子園はスピードガンが速いんで。西武ドームで出たらいいですね」と記録更新に意欲を見せた。
 銀仁朗も来年1月から今春WBCで正捕手を務めた阪神・城島と長崎で合同自主トレを行い、“世界一のリード”を盗む。「次のWBCはジョー(城島)さんも36歳。チャンスがないわけじゃない」。表彰式では本紙評論家陣から激励を受け、「(張本氏から)カツ!と言われないだけよかったです」。世界一のバッテリーとなる日まで、切磋琢磨(せっさたくま)は続く。

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2009年12月6日のニュース