西武 逆転CSへの切り札は“岸魔神”

[ 2009年9月25日 06:00 ]

西武ドームのマウンドで投球練習をする岸孝之

 これが逆転CS進出への切り札だ。西武首脳陣は、26日楽天戦(西武ドーム)で先発する岸を次カードの29日から抑えとしてスタンバイさせる。潮崎投手コーチは「ロングリリーフも抑えもできる。去年の日本シリーズのような働きを期待している」と期待した。

 チームはリーグワーストタイとなる13度のサヨナラ負けを喫するなど、今季は救援陣の不調に泣かされてきた。守護神のグラマンは左肩手術でシーズン途中に帰国。代役の小野寺も不調で2軍落ち。藤田、ベイリスを補強したが、8月途中からは日替わり守護神を余儀なくされるなど、綱渡りの試合が続いている。
 岸は昨季、巨人との日本シリーズ第6戦で、先発勝利から中2日でプロ入り初の救援登板。5回2/3を無失点に抑えて日本一に貢献した。今回の指名も決め球のカーブで三振が取れることから、白羽の矢が立ったもの。潮崎コーチは「岸がリリーフに回ることでブルペンが発奮してくれれば」と相乗効果にも期待を寄せた。
 首脳陣の意向を聞いた岸はこの日、西武ドームのマウンドで二塁に走者がいることを想定したセットポジションを交えるなど、計38球を投げ込んで救援登板に備えた。残りは11試合。「チームが勝たないといけないんで。何とか貢献したい」と岸。CS圏内の3位・楽天とは3ゲーム差。フル回転するしかない。

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2009年9月25日のニュース