中日 早大エース松下を上位指名へ

[ 2009年9月25日 06:00 ]

 中日が今ドラフト(10月29日)で、早大・松下建太投手(22)を上位指名する方針であることが分かった。

 松下は今春から早大のエース番号「11」を背負うサイド右腕だ。躍動感あるフォームから最速148キロの直球と多彩な変化球を武器に、07年春は3勝0敗で最優秀防御率(0・82)を獲得。ここまでリーグ戦通算7勝3敗をマークしている。3年生の斎藤、大石、福井ら豊富な投手陣がそろう早大だけに、登板機会は少ないが中田スカウト部長は「他の大学なら間違いなくローテーション投手。まだ伸びる。先発投手としてじっくり育てたい」と熱視線を送る。
 現状で今ドラフトは花巻東・菊池雄星投手(18)を1位指名する方針だが、菊池がメジャー挑戦の意志が固いとあれば戦略の見直しが余儀なくされる。ヤクルト、広島なども獲得に興味を示している中、同部長は「3位以上を考えているが(菊池次第で)さらに上位の気持ちもある」と高く評価した。過去、中日はドラフトで早大から69年1位・谷沢健一、71年4位・金子勝美を指名。松下を指名すれば38年ぶり3人目となる。

 ◆松下 建太(まつした・けんた)1987年(昭62)8月17日、広島生まれの22歳。小学5年から野球を始めて鯉城シニアを経て高知・明徳義塾では1年春からベンチ入り。春夏通算甲子園3度出場。2年秋からエースで3年夏も甲子園出場を決めたが不祥事で出場辞退した。早大1年春からベンチ入り。リーグ通算41試合7勝3敗、防御率1・55。1メートル79、72キロ。右投げ右打ち。

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2009年9月25日のニュース