高橋尚6回2失点粘投10K!6連勝呼んだ

[ 2009年5月13日 06:00 ]

<横・巨>高橋尚成はガッツポーズ

 【巨人5―3横浜】巨人・高橋尚が約1カ月ぶりに勝った。6回4安打2失点。4月7日以来の2勝目に「勝つことは大変だと感じた。勝ててうれしい」と振り返った。

 2回、金城に先制打を許したが3回は3者連続三振で乗った。5回2死一、二塁の打席では、追い込まれながら左前打でつないで逆転を呼んだ。2試合連続の10奪三振。今季29回1/3で奪った三振は37。奪三振率は昨年の6・93から11・37に飛躍している。「“三振を取るんだ”という気持ちでバッターに向かっていっている。メンタル面が大きいんじゃないかな」と分析した。
 向かっていく気持ちを持ちながら、ベテラン左腕の頭は冷静だ。投球の持論は8割の力で投げること。「すぐそこにゴミ箱があったら、人間は全力でゴミを投げないでしょ。何事も8割がいい。それで100の力が出ればいい」と語ったことがある。速さよりも切れを追い求めている。この試合、空振りを16回も奪ったことが証明だった。
 プロ10年目。修正能力にも磨きがかかった。3回、山崎へ3球目を投げると阿部から投げ急ぎを注意された。軸足の左足に体重をためることを意識。続く直球は最速の144キロを計測した。原監督は「丁寧にいい投球をしてくれた」と称えた。
 横浜戦は通算71勝中23勝目。「相手はどこでも自分の投球をするだけ」と高橋尚は言った。自分のスタイルを持っている左腕が、チームを今季3度目の6連勝に導いた。

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2009年5月13日のニュース