伊良部の同僚にボンズ!米独立リーグ入り急浮上

[ 2009年5月13日 06:00 ]

伊良部秀輝(右、スポニチ)が契約したロングビーチ・アーマダにバリー・ボンズ(左、AP)が加入する可能性が浮上

 元ヤンキースの伊良部秀輝投手(40)と契約した米独立リーグのロングビーチ・アーマダに、通算762本塁打の大リーグ記録を持つ元ジャイアンツのバリー・ボンズ外野手(44)が加入する可能性が出てきた。11日(日本時間12日)アーマダ幹部もスポニチ本紙の取材に受け入れの用意があることを明かした。ボンズ加入が実現すれば、大リーグのスカウトが集結するのは確実。18日(同19日)に入団会見を行う伊良部にもメジャー復帰への道が開けてくる。

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94年5月8日 伊良部秀輝、160キロ宣言も11キロ“減速”でチームを救う

 ボンズと伊良部が合体――。そんな夢プランが浮上した。アーマダのソアレスGMは本紙の取材に対し「ボンズが入ってくれれば注目度は増すのは間違いない。可能性がない話ではない」と受け入れに支障がないことを明言。球団公式サイトには「ボンズが加入すれば、ファンがたくさん球場に来てくれる」と期待のコメントも掲載された。
 ボンズは先月27日のジャイアンツ―ドジャース戦を観戦し、久々に公の場に姿を見せた。その際「まだ引退したわけではない」と、現役続行に強い意欲を見せ、代理人のボリス氏もメジャー30球団に売り込んでいることを明かした。だが、07年を最後にメジャーの舞台を離れているボンズが復帰するためには、まずは試合勘を取り戻す必要がある。その点、アーマダは自宅のあるロサンゼルスの超高級住宅地ビバリーヒルズから車で通うことが可能。アーマダの所属するゴールデンベースボールリーグ(GBL)のアウトカルト・コミッショナーも「ウチのリーグでプレーしてほしい」と地元紙を通じてラブコールを送っている。
 米国には8つの独立リーグが存在するが、GBLは最もメジャー球団への売り込みに積極的。リーグ創設の05年から約90人を大リーグ球団に送り込み、昨年も25選手がシーズン中に契約を交わしている。ソアレスGMも「ウチの試合にはいつもスカウトが見に来る」と話す。ボンズ加入となればスカウトが殺到するのは確実で、5年ぶりに現役復帰する伊良部も目に留まる可能性は高まる。
 同GMは伊良部について「速球は90マイル(約145キロ)を超えているし、まだ(メジャーで)十分やれると思っている」と語った。期待の大きさは18日に予定される入団会見にも表れる。大リーグで3度の球宴出場経験があるゲーリー・テンプルトン監督が同席。さらに「日本人を意識したマーケティングを展開したい」とし、試合でジェット風船の演出やハチマキ、寿司を用意するプランも進めていくという。
 チーム名の「アーマダ」は16世紀のスペインの「無敵艦隊」を意味する。投の伊良部と打のボンズ。両者のタッグはチーム名の通り、他を圧倒する話題を呼ぶのは間違いない。
 

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2009年5月13日のニュース