パ投手最高年俸!石井一 2億8000万円

[ 2008年12月3日 06:00 ]

豪華ハイヤーのステップに立って「来年もよろしくお願いします」と頭を下げる石井一久

 西武の石井一久投手(35)が2日、埼玉・所沢市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸から3000万円増の2億8000万円でサイン。日本ハム・ダルビッシュを抜いてパ・リーグ投手最高年俸に躍り出た。また、巨人は東京・大手町の球団事務所で契約更改を行い内海哲也投手(26)、阿部慎之助捕手(29)とも大幅増で一発サイン。日本シリーズを争った両球団の主力にはホクホク更改となった。

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 どこまでもマイペース。それが“石井一流”だ。渋滞に巻き込まれ、25分遅れで始まった契約更改交渉。2年契約の石井一は3000万円増の年俸2億8000万円プラス出来高でサイン。ダルビッシュの2億7000万円をわずか1日で抜き去り、現時点でリーグ投手最高年俸に躍り出た。
 会見では「(年俸は)非公開にしてくださいよ。家はセキュリティー万全ですけど、泥棒が入っちゃうじゃないですか。あくまで推定ですからね」と、もはやおなじみとなった“石井一節”が止まらない。
 昨オフ、西武に移籍した際は「現役はあと2年くらい。他のこともやりたいんで」と話し、現役を早期引退してビジネス界に転身する人生プランも明かしていた。しかし、契約最終年となる来季以降のことを問われると「この景気の悪さなんで、もうちょっと野球界に残った方がいいかも。滞在日数を延ばそうかな」とあっさり前言を撤回。その上で「違う商売で成功するとは限らないし。自分1人でやっているのにいろんな人が応援してくれる。こんないい商売はないですから」と独特の言い回しで笑わせた。
 譲れない美学もある。移籍1年目の今季はチーム日本一に貢献しながらシーズンは11勝10敗。それだけに「やめるにせよ、やるにせよ、落ちた成績で引きたくはない。12勝8敗くらいはしたいかな」と来季目標を掲げた。その左腕が頼りにされる限り“第2の人生”はもう少し先延ばしとなりそうだ。

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2008年12月3日のニュース