5年目史上最高!ダル3億円男だ!

[ 2008年12月2日 06:00 ]

契約更改で一発サインした日本ハムのダルビッシュ

 日本ハムのダルビッシュ有投手(22)が1日、札幌市内の球団事務所で代理人とともに契約更改交渉に臨み、35%アップの年俸2億7000万円プラス出来高でサイン。5年目の選手としては球界史上最高額となり、総額3億円超えも確実になった。チームでも複数年契約を結んだ稲葉篤紀外野手(36)を抜いてトップ。現時点ではパ・リーグ投手の最高額に躍り出た。

【契約更改
日本ハムグッズ


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05年6月15日 ダルビッシュ、詰め甘くデビュー戦で完封逃す

05年7月30日 40歳5連勝 お前が生まれる前からプロでメシ食っとるんや!

 無数のフラッシュにもダルビッシュの表情はスッキリしていた。「提示額通りにサインしました。納得してます」。年俸2億5000万円の稲葉を抜き、チームトップの2億7000万円で合意。入団5年目では球界最高額となると同時に、西武・石井一、ソフトバンク・斉藤の2億5000万円を抜き、パ・リーグトップに浮上した。
 16勝、防御率1・88、208奪三振、勝率8割…いずれもタイトルに届かなかったがチームトップ。それ以上に球団が評価したのが両リーグNo・1の10完投、1試合平均8回のイニング数だ。「ダルビッシュのような投手が1人いると楽。頼りになるし、連敗もしなくなる」とは島田チーム統括本部長。今季は守護神・マイケル中村や中継ぎエース武田久が調子を落としていただけに存在感がひときわ目立った。

 史上最速の年俸3億円突破はお預け。代理人の布施裕弁護士(56)は「タイトルが獲れなかったし、優勝もしていない。ここまで来たら年俸は急には上がらない」としたが、昨年同様に複数部門で出来高契約を結んでおり「今年ぐらいの活躍したら3億?それは楽々超えるでしょう」と大台超えの契約であることも分かった。
 ダルビッシュが求めるのは自分が勝ち、そして翌日の先発投手に勝ち星をつける究極のエース。「相手にしっかりとダメージを与えられるように投げたい」。今年の西武とのCS第2ステージ第2戦。徹底した内角攻めで中島らのポイントを狂わせ、第3戦で技巧派左腕・武田勝の快投をアシストした“残像投法”を来季も実践していく。
 「今年は投げていても個人的には楽しい試合がそれほどなかった。来年は斉藤さんも戻ってくるし楽しみ。絶対に負けないようにしたい」。今季は右肩痛でシーズンを棒に振った斉藤だが、ダルビッシュは06年7月15日、07年4月7日と速球勝負を演じた06年沢村賞右腕との再戦に目を輝かせた。相手が強ければ強いほど燃える男は年俸同様、無限に伸び続ける。

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2008年12月2日のニュース