由規 粘投6回3失点に初打点も初黒星

[ 2008年9月15日 06:00 ]

<巨・ヤ>5回、左犠飛を放つ由規

 【ヤクルト2―3巨人】ヤクルトの最速157キロ右腕・由規は巨人打線を相手に前回と同じ6回3失点で踏ん張った。5回の打席では自ら犠飛を放ってプロ初打点。しかし、奮闘は報われなかった。

 「きょうも緊張した」と、初回から帽子は滑り止めのロジンで真っ白。球速表示こそ150キロが1球にとどまったが「調子は(最速155キロだった)前回と変わらない。思い切り相手に向かっていった」。直球とスライダーを主体に攻めの投球を演じた。
 2回は李スンヨプにソロ被弾。3回は3長短打で2失点も、中盤は立ち直り無安打。しかし援護が足りず、チームはいずれも今季最悪となる6連敗に借金9となった。由規の投球に「次も楽しみ」と目を細めた高田監督も「(接戦続きで)あと一歩だけに悔しいけど…現実やね」と苦境を嘆いた。
 両親に加え、日帰りで東京ドームを訪れた1軍初観戦の祖母・ヨネ子さん(83)に白星を贈れなかった由規は「打たれたのは失投。次は勝ちたい」。ローテーションに定着した18歳が、どん底のチームに希望の光をともしている。

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2008年9月15日のニュース