西武が2発で逆転 マジック8に

[ 2008年9月15日 17:31 ]

9回、同点2ランを放ち、ナインに迎えられる西武・中島

 【西6-5楽】西武が逆転勝ちし、優勝へのマジックナンバーを8とした。3―5の9回1死一塁から中島の20号2ランで同点。2死後に中村の40号ソロで勝ち越した。グラマンは28セーブ目。楽天は継投でつないだが、抑えのグウィンが打たれた。

 ≪土壇場の2本塁打で逆転≫3―5で9回を迎えた西武ベンチで、こんな会話が交わされていた。「安打でつなげます」「じゃあ、2ランでかえすわ」。2番・栗山と3番・中島。追い詰められた状況でも、いつもの感じだ。
 1死後、その栗山が内野安打を放ち、打席には中島。2球目のカットボールを振り抜くと、打球はナインの思いを乗せて中堅フェンスを越えた。起死回生の20号同点2ランだ。跳ねるようにベンチに戻った中島の息が整う前に、中村が40号の決勝アーチを放っていた。
 有言実行の一撃に、中島は「一番うれしい。マジック減らしに貢献できて良かった」と安堵の笑顔。「波に乗っていけました」と中村。チーム20本塁打以上が5人は球団初。中村の40号到達は、西武の日本選手では1987年の秋山以来で、土壇場の一発攻勢に花を添える記録ラッシュだ。
 「みんなの気持ちが集約された」と渡辺監督は興奮気味。マジックは「8」。いよいよカウントダウンに入った。

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2008年9月15日のニュース