８回の３失点が…悔やむ勝ち投手・上原

７回１／３を投げ５安打４失点の上原

　【巨６－４横】完全復活へ、また一歩近づいた。巨人の上原が先発復帰後最長の７回１／３を投げ、５安打４失点（自責点２）。結果以上に内容のある投球だった。

　再三、伸びのある直球で詰まらせ、フォークボールを低めに決めた。ストライクが先行するから球数も少ない。７回まで９８球。「最低でも７回は投げたい。それもある程度の球数の中で」という理想通りの投球だった。
　収穫はまだある。「あと３キロは上げないと」と課題に挙げていた球速も、最速１４４キロをマークした。「フォームのバランスを考えて」封印していたノーワインドアップでの投球も再開し「ちょっとずつ上がってきたかな」と及第点をつけた。
　８回の３失点には「７回までは良かったが、もったいない。へばりもあったし、力んで少し投げ急いだ」と悔やんだが、明るい表情に満足感がにじんだ。