イチロー、城島無安打もマ軍逆転勝ち

[ 2008年4月1日 09:23 ]

 米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手は31日、シアトルでのレンジャーズ戦に「1番・中堅」で先発出場、3打数無安打に終わった。内容は遊ゴロ、中直、遊ゴロ失、敬遠四球。

 城島健司捕手は「8番・捕手」で出場し、2打数無安打だった。内容は二飛、四球、四球、投ゴロ。
 レンジャーズの福盛和男は1―2の7回に登板、1/3回を投げ2安打2四球で3失点、城島との対戦は四球、イチローに対しては敬遠四球だった。
 試合はマリナーズが中盤に逆転、5―2で勝った。

 ≪まだ自分が小さい≫逆転の突破口はイチローの遊ゴロ失策からだ。6回先頭での3打席目、遊撃手の正面への打球が不規則に転がって外野へ。ヒットに記録されてもおかしくない当たりだった。イチローは「(今後)多分どこかで僕に有利な判定に転ぶことはある」と、まずは前向きに受け止めようとした。
 だが、すぐに苦笑いで本音を漏らす。「開幕なんでね。あそこで“H(ヒット)がつけ”と思っちゃった自分がまだ小さいね」。昨オフ、初めて天才を自覚する発言があったが、開幕戦で早く初安打が欲しい気持ちはこれまでと同じだった。「あそこで“エラーになれ”と思うくらいの自分に早く持っていきたい。そこが僕の目指すところの究極」
 8年連続200安打に挑む今シーズン。チームの初勝利を素直に喜び、新戦力の力投をたたえた。あっけらかんとしながらも、ところどころに朗らかな笑顔があった。

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2008年4月1日のニュース