古川明さん アメフトの隆盛を支えた功労者を偲ぶ会 昨年7月に他界

[ 2024年3月23日 15:37 ]

昨年7月30日に亡くなった古川明氏
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 昨年7月30日に肺炎のため亡くなった元西日本アメリカンフットボール協会副会長の古川明さん(享年92歳)を偲ぶ会が23日、大阪市内のホテルでが行われた。会場には、母校・関学大や、大学アメフト関係者ら縁の深かった約500人が出席。最後まで競技発展と人気拡大に尽力した同氏をしのんでいた。

 古川さんは大阪・池田中(現池田高)で競技を始め、関学大では1949年(昭24)から4年連続で甲子園ボウルに出場。攻守両面のガードとして、第4、5回の学生日本一に貢献した。卒業後は、米デンバー大に留学。現地で最新の戦術やマーケティングなどを学び、帰国後の1956年(昭31)から関西連盟の活動に携わり、審判も長く務めた。

 1970年から2000年まで関西学生連盟理事として、競技の普及発展に貢献。94年から4年間は日本協会理事長、95年からは関西協会理事長を兼務し、「関京戦」や「関立戦」などの人気カードで3、4万人の観衆を集めた隆盛を支えた。

 日本協会の顧問になった後は、記者席が「定位置」に。ルールを知らない記者に丁寧に説明したり、アメフトの知識や歴史を分かりやすく後進に伝えていた。

 2020年まで28年間、関学大アメフト部を率いた鳥内秀晃氏は「日本全国、みんな古川さんのおかげで、審判を含めて環境も整備された。古川さんがいんかったら、もっとアメフトの競技人口は減ってたんちゃうかな」と、その功績を語る。23日は古川さんの誕生日。別れを惜しむ関係者の涙が、大阪の街を濡らしていた。

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