大の里「集中」今日VS全勝の尊富士 若元春から白星で1敗死守

[ 2024年3月19日 04:33 ]

大相撲春場所9日目 ( 2024年3月18日    エディオンアリーナ大阪 )

若元春を寄り切りに破る大の里(撮影・井垣 忠夫)
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 入幕2場所目の平幕・大の里が関脇・若元春を寄り切り1敗を守るとともに、4度目の役力士との対戦で初白星を挙げた。1場所15日制が定着した1949年夏場所以降で史上2位タイとなる新入幕初日から9連勝を飾った尊富士と、10日目に直接対決する。優勝争いは2敗で大関・貴景勝と琴ノ若、平幕の湘南乃海が続いている。

 まだちょんまげも結えない23歳が仁王立ちした。大の里は若元春に一度は寄りを残され、右腕はバンザイしかけた。それでも一息つくことなく前進を再開し、腰を落としながら土俵下へ突き放した。三役以上の役力士から初白星を挙げ「止まってしまったらねじ伏せられた。先場所よりは成長できたかな」と手応えを口にした。

 新入幕の初場所は8勝1敗で迎えた10日目以降、関脇・琴ノ若、大関・豊昇龍、横綱・照ノ富士に3連敗した。11勝の初場所に続いて好調の今場所は、9日目で役力士との対戦が実現し一発回答した。高校時代、都内の荒汐部屋へ毎年のように出稽古した。「会話をしたかも覚えてない。目上の凄い方。負けない相撲より自分の良さをぶつけたい」。この日の朝稽古後、前へ出る決意を語ったホープは勝ち越し以上に、新たな自信も獲得した。

 10日目は1差で追う全勝の尊富士と直接対決する。「大事な一番になる。明日の一番に集中したい」。大物感漂う両者の初対決は、後世に語り継がれる一番になるかもしれない。

 ≪尊富士9連勝!!単独首位守った≫新入幕の尊富士が9連勝で単独首位を守った。初めての幕内後半で初めて役力士に挑戦。優勝経験もある阿炎を一気の出足で圧倒した。土俵際の引きがうまい相手に対し「何をされても対応できるように準備した」と狙い通り、最後は左で外側からおっつけて横への動きを封じた。きょう10日目の大の里戦を楽しみかと問われ「それは見てる方じゃないですか?」と笑顔で返答。優勝争いを左右する大一番へ「自分の相撲を取りきるだけ」と気を引き締めた。

 ▽尊富士と大の里の過去の対戦 高校では1度対戦して尊富士が勝利。大学では3度対戦して大の里の2勝1敗。1学年上の尊富士は鳥取城北高―日大。大の里は新潟・海洋高―日体大。

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