【東京マラソン・男子】鈴木健吾が日本歴代2位のタイム!涙浮かべ「昨年、日本記録出してから苦しかった」

[ 2022年3月6日 11:48 ]

東京マラソン ( 2022年3月6日    東京都庁~東京駅前 42・195キロ )

東京マラソン2021。20キロ付近を通過する鈴木健吾(左
Photo By 代表撮影

 東京マラソンが6日、東京都庁前スタート、東京駅前ゴールの42・195キロで2年ぶりに開催され、男子では、エリウド・キプチョゲ(37=ケニア)が自らが持つ世界記録に迫る2時間02分40秒で優勝した。2017年東京のウィルソン・キプサング(ケニア)が出した2時間3分58秒を上回る日本国内最高記録となった。鈴木健吾(26=富士通)は自らが持つ日本記録に迫る日本歴代2位の2時間05分28秒で日本人トップの4位でゴールした。

 鈴木はレース後、涙を浮かべ、声を震わせながら「昨年、日本記録を出してから1年間、苦しかったんですけど、それを乗り越えられたと思います」と絞り出し、「今回はあまり状態がよくなかったので、本当はキプチョゲ選手が前に出たのでチャレンジしたかったんですけど、しっかり日本人トップで世界選手権の代表を獲るっていうところを一番に掲げて走りました」と振り返った。今後に向けては「世界選手権の代表内定をもらえれば、準備して世界の強い選手にチャレンジしたい」と誓っていた。

 スタートともに、世界記録保持者で五輪連覇中のエリウド・キプチョゲ(37=ケニア)ら海外招待選手6人が先頭集団をつくり、最初の5キロを14分17秒で通過。第2集団の鈴木、吉田祐也(24=GMOインターネットグループ)井上大仁(29=三菱重工)林奎介(25=GMOインターネットグループ)らは14分49秒で続いた。

 先頭集団は、20キロ地点も世界記録を4秒上回る57分53秒で通過。鈴木らの第2集団は1分29秒遅れで続いた。27キロ付近ではキプチョゲがペースメーカーを抜いて前に出て、トップ争いはキプチョゲとアモス・キプルト(29=ケニア)の2人に絞られ、30キロを世界記録から6秒遅れで通過。第2集団では25キロ手前で鈴木が抜け出し、30キロを日本記録を17秒上回るペースで通過した。

 鈴木は後半もペースを維持し、昨年のびわ湖毎日マラソンで自身が記録した2時間4分56秒の日本記録に迫るタイムでゴール。 昨年3月のびわ湖毎日マラソンでは、前半は1キロ2分57、58秒のペースを刻み、後半にはさらにタイムを上げて2時間4分56秒の日本記録をマーク。同年10月のシカゴマラソンは2時間8分50秒で4位。今年元日のニューイヤー駅伝では、5区(15・8キロ)で区間10位と今一つだったが、日本記録保持者の力を見せた。

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