【東京マラソン・女子】新谷仁美 13年ぶりマラソンで好記録も“新谷節”笑顔で「2度と走りたくない」

[ 2022年3月6日 12:20 ]

東京マラソン ( 2022年3月6日    東京都庁~東京駅前 42・195キロ )

女子日本人2位でゴールする新谷仁美
Photo By 代表撮影

 東京マラソンが6日、東京都庁前スタート、東京駅前ゴールの42・195キロで2年ぶりに開催され、女子では、世界記録保持者のブリジット・コスゲイ(28=ケニア)が2時間16分02秒の好記録で優勝した。東京五輪女子マラソン8位入賞の一山麻緒(24=ワコール)が2時間21分02秒の好記録で日本人トップの6位、東京五輪1万メートル代表で、13年ぶりのマラソンとなった新谷仁美(34=積水化学)が2時間21分17秒で日本人2位の7位に入った。

 スタートからブリジット・コスゲイ(28=ケニア)、ゴティトム・ゲブレシラシエ(27=エチオピア)、アンジェラ・タヌイ(29=ケニア)、アシェテ・ベケレ(33=エチオピア)、ヒウォト・ゲブレキダン(26=エチオピア)の先頭集団を形成。東京五輪女子マラソン8位入賞の一山麻緒()、東京五輪1万メートル代表の新谷の日本選手2人は第2集団でレースを進めた。一山と新谷は最後まで日本人トップを争い、最後に一山が抜け出したが、新谷も粘りの走りを見せた。

 新谷は、マラソン初挑戦となった07年の東京マラソンで初代女王に輝いた。09年以降は、日本記録を持つ1万メートルを主戦場に戦い、13年世界選手権で5位入賞。14年に一度は引退を表明したが、4年半後に現役復帰し、昨夏の東京五輪1万メートルにも出場(21位)した。

 レース後、新谷は「もう2度と走りたくなくて、何が楽しいのか本当に分からなくて、12月からマラソントレーニングをしたんですけど、ここまで、よくみんな好きでマラソンやってるなって思いながら走ってました」と独特の“新谷節”で振り返った。そして「一山ちゃんがいてくれたおかげで、最後離れてしまったんですけど、そこまで耐えることができたので、本当に彼女のおかげだなと思いました」と言い、インタビュアーにレース前「42・195キロの間に新しい恋人を見つけられるように頑張りたい」と話していたことを問われると、「一山ちゃんだけが私に笑顔をくれたような気がします」と笑顔を見せていた。

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