スマイルジャパン初黒星も笑顔の1次L突破!ホームの声援受ける中国相手に死闘延長戦で勝ち点1

[ 2022年2月7日 05:30 ]

北京冬季五輪第3日・アイスホッケー女子   日本1-2中国 ( 2022年2月6日 )

<日本・中国>先制ゴールを決めた細山田に駆け寄るスマイルジャパンの選手たち(ロイター)

 世界ランキング6位の女子日本代表「スマイルジャパン」は、1次リーグB組第3戦で同20位の中国と対戦し、史上初の1次リーグ突破を決めた。DF細山田茜(29=道路建設ペリグリン)が先制点を挙げながら、第3ピリオドに同点弾を献上。延長、ペナルティーショット戦の末に1―2で敗れて今大会初黒星を喫したが、勝ち点1を得て3位以内を確定させた。4度目の出場で初めて準々決勝に勝ち上がった。

 史上初の快挙を笑顔で喜ぶことはできなかった。1―1のまま延長戦でも決着がつかず、もつれこんだペナルティーショット戦。スマイルジャパンは5人全員が失敗したのに対し、中国は1人が成功。勝ち点1を積み重ねて1次リーグ突破を決めたが、今大会初黒星に主将のFW大沢は悔しさを口にした。

 「決まったことはうれしいですけど、1次リーグで全勝して、次につなげることも目標にしていた。そこは残念」

 第1ピリオドにパワープレーから細山田がゴールを奪い、先制に成功した。だが、スタンドから「加油!」(日本語で頑張れの意味)の大声援が何度も湧き起こる完全アウェーの中、圧力に押されるかのように第3ピリオドに追いつかれた。

 世界ランクで劣る中国だが、全23選手のうち13人が他国から国籍を変更した選手。事前の情報はほぼなく、今大会に入るまではベールに包まれていた。「対中国というよりも、米国の大学と試合をするイメージだった」とGK藤本那。油断は一切なかったものの、最後の最後で競り負けた。

 現在はB組首位ながら、1試合消化の少ない2位チェコとは勝ち点1差。1次リーグを1位通過しなければ、準々決勝では世界2強のカナダ、米国のどちらかと当たることが予想されるだけに、トップの座は譲れない。「(修正点は)最後の決める部分なのかなと思う」と大沢。8日に迎える第4戦のチェコ戦が大きな鍵を握る。

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2022年2月7日のニュース