双子の中島兄弟、無念…それぞれ主将の鎮西、都城工 ともに16強で敗退

[ 2021年1月8日 05:30 ]

バレーボール全日本高校選手権 男子3回戦 ( 2021年1月7日    東京体育館 )

 別々の高校でともに主将としてチームを引っ張った双子の中島兄弟が、ともに16強で敗退した。

 先に登場したのは鎮西(熊本)の弟・左京(3年)。1、2年生主体で臨んだチームは、石川工にストレート負け。第2セットは粘ったが25―27で振り切られた。左京は「最後まで諦めなかったが、ミスが目立って自分たちの力が出し切れなかった」と肩を落とした。

 最後の春高でコートに立てなかった。それでも昨年のエース・水町泰杜(早大)が背負った「3」を継承して臨んだ。「水町さんみたいにプレーで引っ張ることはできなかったが、みんなに支えられて、声掛けや腐らずにやる気持ちは見せられた」と振り返り、胸を張った。

 試合後は兄・右京(3年)が主将を務める都城工に「一番応援している。自分の分まで決めてほしい」とエールを送ったが、こちらも3回戦で市尼崎に敗れた。

 右京は「これで弟と戦うことはなくなった。左京が自慢できるようなキャプテンになりたかった」と涙を流した。卒業後も2人は別々の大学に進み、プレーを続ける予定。高校時代にかなわなかった兄弟対戦の目標は、次のステージに持ち越された。

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2021年1月8日のニュース