八角理事長、また陳謝…2場所連続 寂しい千秋楽あいさつ

[ 2018年1月29日 05:30 ]

大相撲初場所千秋楽 ( 2018年1月28日    東京・両国国技館 )

大相撲初場所千秋楽であいさつする八角理事長
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 異例の2場所連続の陳謝締めだった。千秋楽恒例の協会あいさつで、八角理事長(元横綱・北勝海)は「ファンの皆さまには昨年末からご心配をお掛けいたしており、大変申し訳なくおわび申し上げます」と冒頭で謝罪の言葉を口にした。

 昨年、元横綱・日馬富士の傷害事件が起き、場所前には立行司・式守伊之助のセクハラ行為が明らかになった。昨年11月の九州場所千秋楽の協会あいさつでは謝罪したが、今場所の初日のあいさつでは一連の問題には言及なし。その理由について「年の一発目からごめんなさいでは逆にお客さんに失礼だと思った」と明かし、「それを含めておわびというかそういう決意で」と説明した。

 今場所は15日間満員札止めの盛況だったが、場所中には大砂嵐の無免許運転騒動、さらには春日野部屋の元力士による弟弟子への傷害事件と不祥事が立て続けに発覚した。安倍首相に代わり、総理大臣杯の授与に訪れた林芳正文科相には「スポーツの現場の暴力は根絶してほしい。スピード感を持って再発防止に取り組んでほしい」と要求された。表彰式の前に10分ほど面談した八角理事長は、2月1日の理事会で再発防止策の検討委員会を立ち上げる考えを示したといい、「協会として(所管の)スポーツ庁にはいつでも(説明に)行きます。2月1日の研修会が終わったタイミングがいいかなと思っています」と神妙な面持ちで話した。

 協会は過去にさかのぼって不祥事を調査する方針で、「これまでも研修会を開いて注意喚起してきたけど、何回も何回も粘り強くやっていきたい」と再発防止に向けた決意を口にしていた。

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2018年1月29日のニュース