トライアスロン 水質問題で室伏氏が理解求める「機会があれば説明していく」

[ 2017年10月14日 17:37 ]

 トライアスロンの日本選手権(15日、東京・お台場海浜公園周辺)を前に、東京五輪・パラリンピック組織委員会の室伏広治スポーツディレクターらがお台場の水質問題について選手らに理解を求めた。14日に都内で行われた日本選手権の競技説明会に出向き、「安心、安全に競技を進めたい。2020年を一緒に盛り上げていきたい。今後も機会があれば説明していく」と語った。

 東京都と組織委は7〜9月にオリンピック開催時期の21日間、パラリンピック開催時期のうち5日間で水質・水温調査を実施した。そのうち大腸菌数などが国際トライアスロン連合の定めた基準値を下回ったのはわずか6日。室伏氏は今夏の異例の長雨を水質悪化の要因とし、水中スクリーンの追加設置など対応策を示した上で、天候次第では五輪期間中の日程変更なども選択肢に含めた。

 今大会に関しては日本トライアスロン連合(JTU)が10月2日と10日に独自に水質調査を行って安全性を確認済みだ。選手からも不安の声はほとんどなく、JTUの大塚眞一郎専務理事は「7、8月と10月では全く環境が違う」と説明した。さらに大塚氏は「3年後には東京の海を海水浴ができるぐらいにきれいにして、それをレガシーとして残したい」と五輪でのトライアスロン実施の意義を語った。

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2017年10月14日のニュース