愛ちゃん 台湾で第1子女児出産「ママで五輪」へ来年復帰濃厚

[ 2017年10月14日 06:30 ]

結婚会見で指輪を披露する福原愛(右)と夫・江宏傑
Photo By スポニチ

 卓球女子で12年ロンドン五輪団体銀メダル、16年リオデジャネイロ五輪銅メダルの福原愛(28=ANA)が13日、台湾南部の高雄市内の病院で第1子となる長女を出産した。自身のブログで報告した。体重は2995グラムで、健康状態は母子ともに良好だという。福原は現役続行の意向を持っており、今後はママとしての20年東京五輪挑戦に注目が集まる。

 愛ちゃんがママになった。この日、ブログを更新した福原は「陣痛を感じてから4日目にようやく赤ちゃんに会えました。まだママになった実感がないというのが正直な気持ちですが、無事に生まれてきてくれたことにホッとしています」と心境をつづった。

 安定期に入った6月末に自身のブログで「出産は秋を予定しています」と妊娠を公表。昨年9月に結婚した卓球のリオ五輪台湾代表で夫の江宏傑(コウ・コウケツ、28)の練習拠点である台湾と日本を行き来する生活を続けているが、「ご主人のいる場所の方が安心できる」(関係者)と台湾の病院で出産することを選択。10日に陣痛が始まり、13日午前8時頃、自然分娩(ぶんべん)での出産となった。

 台湾メディアによると、江宏傑は「病室で既に母乳による授乳を始めた」と語った。台湾では産後の肥立ちを良くするため約1カ月間外出や洗髪を控える慣習があるが、福原がこの慣習に従うか「話し合っている」(江宏傑)という。2人のDNAを受け継いだ「愛ちゃん2世」は超一流選手になる可能性も秘めるだけに、今後どちらの国籍を選ぶかも注目だ。

 福原はリオ五輪以降競技から離れているが、周囲には出産後に復帰する意向を明かしている。結婚会見時には20年東京五輪について「日本代表として試合に出られるのは誇り。家族と相談しながら頑張っていくことができたらいい」と意欲を見せていた。リオ五輪の代表選考方法と同じならば、東京五輪の代表は19年秋の世界ランキングで決まる。そこまでにポイントを稼ぐため、来年復帰することが濃厚だ。

 この日のブログには「今は慌ただしさと疲れでこのご報告が精いっぱいなので、少し落ち着いたらまたみなさんに近況をお知らせできたらいいなと思います」と記し、一段落ついたところで今後の競技復帰についても語る見込みだ。ママでの東京五輪挑戦がいよいよ始まる。

続きを表示

2017年10月14日のニュース