夢の最高位へ 高安が磨く「右からの攻め」 昇進後も挑戦続く

[ 2017年7月11日 08:51 ]

高安新大関場所 名古屋の変(2)

勢(右)を寄り切りで破った高安
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 高安は3場所合計34勝の文句なしの成績で大関の座を射止めた。夏場所では、右のかち上げが猛威を振るった。右腕に全体重をかけ、相手の体勢を崩して主導権を奪った。今場所の初日の北勝富士戦はかち上げがすっぽ抜ける形となり黒星を喫したが、かち上げは高安の武器になっている。八角理事長(元横綱・北勝海)も「かち上げから突っ張っていく相撲を貫いてもらいたい」と期待している。

 一つの武器を得て手応えをつかんだが、その後の攻めに関しては改良の余地があると考えている。「一つでも二つでも自分にないものを磨いていきたい」。その一つとなるのが「右からの攻め」だ。

 得意は左四つで右上手を取れば力が出る。これまでは相手の差し手の上からまわしを取りにいくことがほとんどだった。だが、それでは上位相手に簡単にまわしは引けない。「人さし指で(まわしを)取るのではなく下から小指で取るイメージ」。場所前はそれを意識して稽古に取り組んだ。全ては最高位を目指すため。大関に上がっても高安は挑戦を続けている。(相撲取材班)

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2017年7月11日のニュース