日馬 横綱初の連敗スタート「相撲になってない」休場ピンチ

[ 2017年7月11日 05:30 ]

大相撲名古屋場所2日目 ( 2017年7月10日    愛知県体育館 )

正代(手前)に押し出しで敗れた日馬富士
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 結びで波乱が起きた。日馬富士は過去5戦全勝の正代に頭から当たったが、すくい投げを打たれて体勢が入れ替わり、土壇場で押し出された。横綱在位29場所で初めて初日から2連敗。

 先場所13日目から数えれば、これで5連敗になる。「相撲になってない。あ〜、くそ〜」。千代の山に並ぶ史上6位、34個目の金星配給となった土俵には座布団より勝利者への拍手が舞った。

 場所前から不安をのぞかせていた。先月30日の稽古。慢性的な痛みを抱える肘や膝などの状態について「先場所より悪い」と明かしていた。「出稽古に行く気力がない」と初日まで部屋で調整。不安は現実となった。

 三役経験者に足をすくわれ「負けは負け。どうのこうの言い訳はしたくない。勝っている人が強いわけですから」と吐き出した。

 3日目の相手は初顔の貴景勝。初日から3連敗した横綱は過去6回中、5回が4日目から休場を強いられた。過去3度制した相性のいい名古屋場所。満身創痍(そうい)の33歳が早くも正念場を迎えた。

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