【丸山茂樹メジャー基準】松山パット不調で悪循環、リズム悪く

[ 2017年6月17日 08:25 ]

米男子ゴルフツアー 全米オープン第1日   7845ヤード、パー72 ( 2017年6月15日    米ウィスコンシン州エリン エリンヒルズ )

1番でティーショットを放つ松山
Photo By 共同

 第1日は風がそれほど強くなかったし、比較的プレーしやすいコンディションだった。その中でオーバーパーというのは松山らしくなかった。

 原因はパットにあるという印象だ。全米オープンは難しいセッティングだから必ずミスは出る。そのミスをリカバリーするパットが決まらなかった。曲げてフェスキューに打ち込んだホールもあったが、ショットは特別悪くない。最後9番で短いバーディーチャンスを逃したように入れておきたいパットが入らなかった。だからゴルフのつながりが悪くなった。

 対照的だったのは同組で回り、単独首位に立ったファウラーだ。ショットはグリーンを外さないし、チャンスを確実にものにした。パットに自信があるから全体の流れ、つながりが良かった。

 エリンヒルズは例年の全米オープンの会場に比べるとフェアウエーが広い。フェアウエーが狭く、ラフが深く、距離が長いコースでは完全なパワーゲームになり、飛距離がないと勝負にならない。エリンヒルズも7800ヤード以上と距離は長いから基本的には飛ばし屋有利なのだが、フェアウエーが広いので飛ばない選手にもチャンスがある。

 プロゴルファーなら長いクラブでもフェアウエーから打てばスコアをまとめることはできる。松山に限らず日本人選手も上位を狙えるフェアなセッティングだと思う。(プロゴルファー)

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2017年6月17日のニュース