美宇 初戦突破!愛以来日本勢4年ぶり頂点へ“風は吹いてる”

[ 2017年6月17日 05:30 ]

卓球 萩村杯ジャパン・オープン第3日 ( 2017年6月16日    東京体育館 )

<平野・徐>髪を振り乱しながら強烈なフォアを放つ平野美宇
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 女子シングルス1回戦で世界選手権銅メダリストの世界ランク7位・平野美宇(17=エリートアカデミー)が、同29位の徐孝元(ソ・ヒョウォン)(30=韓国)を4―0で粉砕した。楽しみにしていた17日の「AKB総選挙」のイベントは悪天候のため中止となったが、ショックを見せずにコートで躍動。石川佳純(24=全農)は初戦で敗れ、伊藤美誠(16=スターツ)は準々決勝に進出した。

 コートで猛威を振るう「ハリケーン」なら、ファンも大歓迎だ。銅メダルを獲得した世界選手権からの凱旋試合。韓国のカット主戦型を相手に、フルゲームを覚悟していた平野だが、力強いスマッシュの雨あられで4―0撃破だ。「最初はどうなるかと思ったけど、いい形で初戦が勝てた。凄く自信になった」と、あどけない笑みを浮かべた。

 48年ぶりに世界選手権のメダルを決めた際に「AKBみたいでうれしい」と話したように、大のアイドル好き。17日、沖縄での「AKB総選挙」の開票イベントとコンサートもテレビで見るのを楽しみにしていたが、悪天候が予想されるため中止になった。NMB48の植村梓とSKE48の後藤楽々に投票した17歳は、「中継はやるみたいなので、それは見たい!」と気持ちを切り替え、コートで躍動した。

 世界選手権の閉幕から、まだ11日。「モチベーションが大丈夫かなと思った」と明かしたが、漂う暗雲を振り払ってくれたのもアイドルだ。7日の帰国後、プライベートで植村と東京ディズニーシーへ。「可愛いし、面白い。いろんな世界の話が聞ける。楽しかった」。気持ちを切り替え、日本で唯一開催されるワールドツアーに臨んでいた。

 17日は2回戦と準々決勝。順当なら準々決勝では、4月のアジア選手権で破った世界5位の陳夢(中国)と激突する。「またチャレンジャーで。相手も向かってくると思うので、勝てるように頑張りたい」。13年の福原愛以来、日本勢4年ぶりの頂点へ。キュートなハリケーンが、ライバルをなぎ倒す。

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2017年6月17日のニュース