藍 米ツアー成功の要因は社交性と流ちょうな英語力

[ 2017年5月27日 05:30 ]

宮里藍 今季限りで引退

社交性抜群だった宮里藍(左端)
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 宮里が米ツアーで成功した要因の一つが語学力と、その社交性だった。米ツアーに飛び込んだのは06年。慣れない環境に、20歳だった新鋭は全力で適応した。「藍の成績は藍の英語力に比例する。そう父に言われた」と振り返る。注目と重圧の中で、異国の言葉と流儀を懸命に学んだ。

 ツアーに溶け込もうと外国選手たちと積極的に食事に出かけた。「辞書を持って行ったら(元世界ランキング1位の)ロレーナ(オチョア)にキュート!(かわいい)と言われた」と屈託なく明かしたことも。努力を続け、流ちょうな英語力を身につけた。一昨年はツアーのコース設定委員会、昨年は運営に携わるプレーヤーディレクターの一員に選ばれるほどになった。

 日本の選手ではひときわ存在感があり、世界各地から選手が集まる舞台で“アイ”と呼ばれて親しまれた。4つ年下の宮里美香は渡米した当初、宿や食事の手配などで「藍先輩がいつも力になってくれた」と言う。苦戦が続いた上田桃子を励まし、20代の最後に米ツアーに挑戦した盟友の横峯さくらにとっても大きな存在だった。

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2017年5月27日のニュース