小野塚 3連覇ならず「最低限の仕事」3位で表彰台

[ 2017年2月19日 05:30 ]

フリースタイルスキーW杯ハーフパイプ ( 2017年2月18日    韓国・平昌 )

 フリースタイルスキーW杯ハーフパイプは18日、平昌(ピョンチャン)五輪のテスト大会を兼ねて行われ、女子の決勝でソチ五輪銅メダリストの小野塚彩那(28=石打丸山ク)が84・00点で3位に入った。同五輪銀メダルのマリー・マルティノ(フランス)が91・60点で3連勝、通算6勝目を挙げた。1試合を残して種目別優平昌勝を決め、小野塚の3連覇を阻んだ。日本勢が出場しなかった男子はトリン・イエターウォレス(米国)が95・60点で2連勝。通算5勝とした。

 今季のW杯HP4試合の3戦目。小野塚は優勝を逃し、種目別3連覇が消えたものの「最低限の仕事」と語った表彰台は確保した。今季から入れた冒頭の新技、2回転半の精度は上がりつつある。この日は3回の滑走でいずれもしっかり決めたが、「課題の後ろ向きの滑りにつなぐところでミスが出た」と言う。全体の競技レベル向上で細かいミスも厳しく減点される。日本チームの津田コーチは「空中での高さや基礎的な技術をジャッジはしっかり見ている。大技だけで勝負できる時代ではない」と指摘する。

 小野塚は来年の平昌五輪を見据え、今季は地力を上げることに主眼を置き、種目別優勝は意識していなかったという。五輪本番に向け、技を1つ追加することも考えているそうだが「今シーズンをクリアしなければ来年はない。気負わず大事に残りの試合も戦っていく」と足元を見つめた。

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2017年2月19日のニュース