谷原 初の賞金王へ残り3戦 2位勇太と僅差865万円差

[ 2016年11月17日 05:30 ]

男子ゴルフ ダンロップ・フェニックス ( 宮崎県宮崎市フェニックスCC=7027ヤード、パー71 )

ダンロップ・フェニックス プロアマ戦で調整する谷原秀人

 男子ゴルフのダンロップ・フェニックスは17日から4日間、宮崎県宮崎市のフェニックスCC(7027ヤード、パー71)で開催される。現在、賞金ランキング1位の谷原秀人(38=国際スポーツ振興協会)は16日、プロアマ戦に出場して最終調整した。前週は予選落ちに終わったが、好印象を持つコースで仕切り直し、初の賞金王戴冠へラストスパートをかける。

 今季も残り3試合。初のキング戴冠へ向け、ピリピリムードが漂ってもおかしくない時期だが、谷原はこの状況を楽しんでいるかのようだった。賞金ランキング2位の池田との差は約865万円と僅差にもかかわらず「このくらいの差でやっていた方がみんなも面白いんじゃないですかね。差が離れてたらあーあって思うでしょ?」と事もなげに言ってのけた。

 今季3勝の谷原は1億5614万4370円の賞金を獲得。だが、今大会を含め残り3大会の優勝賞金はいずれも4000万円と高額のため「それぞれ金額が大きいから(勝負は)これから」とここからラストスパートをかけて、東北福祉大の後輩・池田を引き離すつもりだ。

 相性の良いコースが気持ちを楽にしてくれている。今大会には過去12回出場。優勝こそないものの、04年の5位を最高にトップ10入りが5回あり「好きなコース」という。前週の三井住友VISA太平洋マスターズは予選落ちに終わったが、週末を利用して病院でマッサージを受け、体調回復に努めるなどコンディションは上向き。「ショットも悪い感じはないし、今は気持ちよく振れている」と好感触を口にした。

 16日には38回目の誕生日を迎えた。「複雑だね~。年は取りたくないよ」と言う谷原だが、スタッフは誕生日会を企画しているという。初の賞金王に向けた大事な3番勝負。「後輩(池田)もうまいので負けないようにしたい。このコースで勝ちたいという思いはある。優勝を目指して頑張りたい」。今季4勝目を挙げて、自身のバースデーウイークに花を添える。

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2016年11月17日のニュース