ジョコビッチ4強1番乗り 世界ランク1位陥落も圧巻の強さ

[ 2016年11月17日 05:30 ]

男子テニス ATPツアー・ファイナル ( 2016年11月15日    ロンドン・O2アリーナ )

ラオニッチ戦でリターンをするジョコビッチ(AP)

 1次リーグB組の2試合が行われ、大会5連覇を狙う世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(29=セルビア)が準決勝一番乗りを決めた。同4位のミロシュ・ラオニッチ(25=カナダ)を7―6、7―6で下して2連勝。第3戦が予定通り行われれば同組1位となることが確定した。ラオニッチは1勝1敗。世界9位のドミニク・ティエム(23=オーストリア)は同6位のガエル・モンフィス(30=フランス)に競り勝って1勝1敗。初出場のモンフィスは2連敗で敗退が決まった。

 世界1位から陥落したとはいえ、ジョコビッチがさすがの勝負強さを見せた。「どっちに転んでもおかしくない接戦だった。数ポイントの差だった」と息をつき、「ビッグサーバー相手に2度のタイブレークで勝てたのは自信になる」と満足げに振り返った。

 第1セットは互いにブレークがなく、第2セットは2度のブレークを追いつかれ、いずれもタイブレークに持ち込まれた。しかも強力なサーブを武器にするラオニッチに先行される苦しい展開から挽回。「集中力を切らさず、第2サーブを狙った通りに攻められた」と過去7戦負けなしの相性の良さを発揮した。

 7日付の世界ランキングで2年ぶりに1位の座から滑り落ちた。ただし今大会の結果でA・マリーを上回れば、すぐに1位に返り咲ける。今大会には2歳の長男・ステファン君を帯同し、ハイドパークに出かけるなど家族との時間も大切にしている。「午前中はできるだけ息子との時間を取るようにしている」。大会5連覇や3年連続の年末1位が懸かる中でも、王者に気負う様子はない。

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2016年11月17日のニュース