審判殴って逮捕 米大学アメフト選手、事実上の追放…出場停止5年

[ 2016年9月13日 13:35 ]

5年間の出場停止処分を科せられたバーナード・シャーマー

 全米大学フットボールの試合中に審判を殴った選手が逮捕され、所属カンファレンスから5年間の出場停止という事実上の追放処分を科せられた。「渦中の人」となっているのは南カリフォルニア・フットボール連盟(SCFA)に所属するマウント・サンアントニオ・カレッジのオフェンスライン、バーナード・シャーマー(19歳=1年)で、10日に行われたベンチュラ・カレッジ戦で相手選手と口論。エキサイトした同選手を審判の1人が制止しようとしたが、シャーマーはこともあろうにこの審判の頭を右手で殴ってしまった。1メートル88、122キロの巨漢選手に殴られた審判は気絶。ベンチュラの警察当局はビデオをチェックしたあと、試合中であるにもかかわらずシャーマーの身柄を拘束して逮捕に踏み切った。

 これを受けてSCFAは12日、シャーマーに対して「レベル1の礼儀違反」という最大級の罰則規定を適用。この罰則では60カ月の出場資格停止となるため、1年生のシャーマーは今季2戦目を終えた段階で在学時の出場は不可能となった。

 AP通信によれば、殴られた審判は病院には行かず無事。シャーマーは「相手の選手ばかり見ていたので誰が自分を押さえつけているのかもわからなかった。責任は感じている」と語ったが、科せられた処分に関しては「「次の試合に出られないのはわかっていたが、まさかそれが数年におよぶとは考えていなかった」とぼう然。トップレベルのチームではないが、カリフォルニア州南部で起こった「審判暴行事件」は全米に大きな反響を呼んでいる。

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2016年9月13日のニュース