神鋼 W山下で前節の屈辱払しょく!楽平3T、裕史は100試合出場

[ 2016年9月10日 23:30 ]

トップリーグ第3節 神戸製鋼48―7コカ・コーラ

(9月10日 石川西部)
 神戸製鋼の“ダブル山下”にとって記念すべき1日になった。14年度のトライ王WTB山下楽平がハットトリックの3トライ。チームの6トライのうちの半分を占め、フィニッシャーの役割を果たした。前節パナソニック戦は初黒星を喫しただけでなく、ノートライという屈辱を味わった。今節に向けて、コミュニケーションから見直したことが功を奏した。

 「ボールをもらってナンボのポジションだが、前節は良い形でもらうのが難しかった。今週はこういう形でほしいというのを試合前から伝えてきた。その結果の3トライだと思う」

 1対1の強さだけでなく、裏へのキックを自ら拾ってトライにつなげるなど持ち味を十分に発揮。この日はチームとしてもボールが良く動き、サイドでもらう形が多かった。隙を付いて内に切れ込んでチャンスメイクもした。今季通算4トライとし、イェーツ(トヨタ自動車)、エブリンハム(宗像サニックス)と並んでトライランキング首位タイに躍り出た。

 もう1人、満面の笑みを浮かべたのがプロップの山下裕史だ。トライゲッター・山下楽の京産大の先輩にあたる30歳は、この試合でトップリーグ通算100試合出場を達成。万博でのパナソニック戦に出場した近鉄のフランカー・タウファ統悦とともに大台到達になった。この試合までに51人が達成していた。

 今季スーパーラグビーの強豪チーフス(ニュージーランド)に期限付き移籍をして8試合に出場。世界最高峰のリーグに足跡を残したスクラムの要は「神戸の先輩である松原さん(裕司、元日本代表で現釜石)が100キャップを取った石川で自分も迎えられて感慨深いものがある。尊敬していた先輩なので。ちょっと追いつけたかな、と思います」と誇らしげだった。衰え知らずの要因は「銭湯」。試合2日前に神戸市内の行きつけの店を訪れ「心身共にリフレッシュしています」と、ルーティンを明かした。

 チームは2勝1敗で勝ち点9の6位に浮上。次節は3連勝で2位に付けるトヨタ自動車と激突する。

続きを表示

2016年9月10日のニュース