錦織 世界3位へ 決勝進出で自己最高ランク浮上

[ 2016年9月10日 05:30 ]

<全米オープンテニス>練習を終え、ファンにサインのサービスを行う錦織圭

全米オープン第11日男子シングルス準決勝 錦織―バブリンカ

(9月9日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 世界ランキング7位の錦織圭(26=日清食品)が、ついにトップ3の領域に足を踏み入れる。2年ぶりの決勝進出を狙う9日(日本時間10日午前5時30分以降)の準決勝で、世界3位のスタン・バブリンカ(31=スイス)と対戦。勝てば大会後の世界ランキングでは昨年マークした4位を更新する自己最高の3位に浮上。現行制度になった1973年以降での日本人最高位を更新する。

 前人未到の世界が再び近づいてきた。準々決勝でA・マリーを破る金星を挙げた錦織はすでに大会後のランキングでの5位復帰が確定。さらにバブリンカを破れば自己最高の3位浮上がかなう。

 世界ランキングは以前は識者が順位付けをしていたが、73年からポイントに基づいた現行の制度となった。現在では過去52週の成績を対象に獲得ポイントの高かった18大会の合計点で決められている。

 錦織は昨年3月のメキシコ・オープン後に、95年の女子のクルム伊達公子に並ぶ日本勢最高の4位に到達した。昨年8月末のランキングを最後に5位以内からは外れていたが、バブリンカに勝てば久々に自己記録更新となる。

 現行制度以前には1933年に男子の佐藤次郎が3位となったが、それにも並ぶ快記録。昨年4位をマークした時には「どうせ上がるし下がるし、どうも思っていない。4位、3位になってパーティーをするわけでもない」と語っていたが、A・マリーとバブリンカを破り、決勝に進んでの3位到達となれば充実感もあるはず。日本のエースがまた新たな金字塔を打ち立てる。

続きを表示

2016年9月10日のニュース