津川 逆転銅! 涙の母「金メダル以上のプレゼント」

[ 2016年9月10日 05:30 ]

<男子100メートル背泳ぎ(知的障がい)>銅メダルを手に笑顔の津川拓也

リオ・パラリンピック 男子100メートル背泳ぎ(知的障がい)

(9月9日)
 競泳男子100メートル背泳ぎ(知的障がい)では津川拓也(24=ANAウイングフェローズ・ヴイ王子)が銅メダルを獲得した。

 2度目のパラリンピック出場となった津川が、初の表彰台。飛び込みが苦手で専門となった種目での銅メダルに「うれしい。スタートもタッチもターンも良かった」と恥ずかしそうに喜びを表現した。

 自閉症でコミュニケーションが苦手だったが、実業団の水泳部で監督を務める父・正広さんの影響か水には興味を示したという。ロンドン6位入賞後、多い時は1日1万2000メートル泳ぎ、成長。3歳からスイミングスクールに通わせ、根気よく見守ってきた母・智江さんは「金メダル以上のプレゼントをもらった。こんな日が来るなんて思わなかった」と止まらない涙で顔をくしゃくしゃにした。

 ◆津川 拓也(つがわ・たくや)1992年(平4)7月1日生まれ、兵庫県尼崎市出身の24歳。先天的知的障がいクラス(S14)。3歳からスイミングスクールに通い、09年アジアユースパラ(東京)で国際大会デビュー。パラリンピック初出場だった12年ロンドンは100メートル背泳ぎで6位入賞。ANAウイングフェローズ・ヴイ王子所属。1メートル81、73キロ。 

続きを表示

2016年9月10日のニュース