ロシア、カヌー5選手の五輪不可 柔道11選手は出場へ

[ 2016年7月26日 20:50 ]

 国ぐるみのドーピングがあったロシアのリオデジャネイロ五輪参加問題で、国際柔道連盟のマリアス・ビゼール会長は26日、同国がエントリーした11選手全員がリオデジャネイロ五輪に出場すると語った。ロシアは前回ロンドン五輪で男子3階級を制した。国際射撃連盟も18選手の出場を認めると発表した。

 国際カヌー連盟は世界反ドーピング機関(WADA)調査チームの報告書で指摘された違反に関与した5選手を除外。ロンドン五輪の男子スプリント・カヤックペア200メートル金メダルのアレクサンドル・ディヤチェンコ選手も含まれた。国際近代五種連合はエントリーされていた5選手のうち3人は認めたが、補欠登録の選手を含む2人には出場資格がないとした。

 国際オリンピック委員会(IOC)は24日、ロシアをリオ五輪から全面的に締め出す処分を見送り、ドーピング違反歴がないことなどを条件に、選手の出場資格があるかの判断を各国際競技連盟(IF)に委ねた。各IFは8月5日のリオ五輪開幕に向けて手続きに着手している。

 25日にはロシア・オリンピック委員会のアレクサンドル・ジューコフ会長が、五輪に出場予定だった13選手が違反歴を理由に除外対象となる見通しを明らかにした。水泳、自転車、重量挙げ、レスリング、ボートの選手が含まれる。AP通信が報じた。国際バレーボール連盟(FIVB)は「ロシア選手も他国と同じレベルで国外での検査を受けている」とし、ロンドン五輪金メダルの男子、メダルの実績がある女子ともに出場へ前向きに対応することを明らかにした。国際トライアスロン連合も6選手の出場を認める方針を示した。テニス、アーチェリーも参加が認められ、馬術も容認している。

 一方で、国際水泳連盟からリオ五輪に出場できないと発表された7選手の1人で、競泳女子のユリア・エフィモワ選手や、国際ボート連盟から出場資格がないと発表された3選手のうち2人が、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴を検討しているとAP通信などが報じた。(共同)

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2016年7月26日のニュース