稀勢の里、秋場所Vなら横綱昇進!横審“軟化”勝ち数に言及せず

[ 2016年7月26日 05:30 ]

 大相撲名古屋場所で千秋楽まで優勝を争った大関・稀勢の里の横綱昇進に関して、横綱審議委員会が“軟化”した。25日の会合後に会見した守屋秀繁委員長は「優勝しないと推薦しにくい。ふさわしい力量と認めたら推薦したい」と述べた。

 同委員長は夏場所後の横審で、名古屋場所後に昇進するには14勝以上の優勝が必要という考えを示していたが、今回は勝ち数には言及しなかった。八角理事長(元横綱・北勝海)、日本相撲協会審判部も同様の考えだけに、秋場所(9月11日初日、両国国技館)で稀勢の里が初優勝すれば、いかなる成績でもすんなり昇進する見通しとなった。

 同委員長は一部委員に“優勝しなくても昇進させていいのでは”という意見があることを述べた上で「国民、ファンは(横綱昇進を)熱望している。その中で、ただ単に今までの慣習にとらわれて決めるものではないのではないかと考えるようになってきている」と自身の考えも変わってきていることを明かした。

 その一方で「もう少しどっしりした相撲を取ってもらいたい。どこかケガをしているわけではないので、精神面の充実が要求されていると思う」と課題も述べ、強い横綱の誕生を期待していた。

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2016年7月26日のニュース