稀勢13番、白鵬は相撲を取らず 横審稽古総見

[ 2016年4月29日 13:57 ]

稽古総見で汗を流す稀勢の里(奥)

 大相撲夏場所(5月8日初日・両国国技館)を控え、横綱審議委員会(横審)の稽古総見が29日、東京・両国国技館で一般に無料公開で行われ、先場所13勝2敗の好成績で、初優勝を目指す大関稀勢の里は横綱、大関陣と精力的に13番取った。

 稀勢の里は右上手を引いてからの寄りや押しなどさまざまな取り口で横綱鶴竜、大関の琴奨菊と照ノ富士に9勝4敗と好調さをうかがわせた。

 2場所連続37度目の制覇を狙う横綱白鵬は土俵下での腕立て伏せなどだけで、申し合いを回避した。横綱日馬富士は小結隠岐の海ら格下と13番取り全勝。鶴竜は13番、先場所綱とりに失敗した琴奨菊は14番だった。

 横審の守屋秀繁委員長(千葉大名誉教授)は「稀勢の里は今場所こそは(優勝)と思わせる内容だった。3横綱は総見にふさわしい稽古ではなかった」と総括した。

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2016年4月29日のニュース