柔道五輪代表 男子100キロ超級は原沢、全日本準決勝敗退も実績評価

[ 2016年4月29日 18:02 ]

柔道男子100キロ超級の原沢久喜

 リオデジャネイロ五輪柔道男子100キロ超級の代表選考を兼ねた全日本柔道選手権が29日、東京・日本武道館で行われ、大会後の強化委員会で原沢久喜(23=日本中央競馬会)が代表に決まった。原沢は初の五輪代表。柔道のリオ五輪代表は男女計14人が出そろった。

 2日の全日本選抜体重別選手権の100キロ超級決勝で、ライバルの七戸龍(27=九州電力)に優勢勝ちし、選考レースで抜け出していた原沢は、2連覇を狙った全日本では準決勝で上川大樹(26=京葉ガス)に0―3の判定負け。「こういう結果になって情けないなという気持ち。(プレッシャーを)感じているつもりはなかったけど、どっかにあったのかな」と振り返った。

 リオ五輪に向けては「これで決まるのは、後味が悪くなってしまう。やることをしっかりやって、試合に臨みたい」と話した。

 ▼原沢久喜 この1年ずっと勝ち続けてきたのに最後にこんな形で悔しくて情けない。これを糧に覚悟を決めて死に物狂いで金メダルを取りにいきたい。国技でもある柔道で歴史ある柔道家の方々に負けずに名を刻みたい。(世界王者のフランスのリネールは)今まで通りの準備をしていては勝てない相手。奇襲技や相手が予想もしないものを準備しないといけない。

 ▼井上康生監督 人間がむしゃらさがないと今日みたいな試合になってしまう。わたしが見る中でも隙ができていた。引き締め直していきたい。普通のことをやっていてはリネールを倒せない。普通ではなく異常なことを求めていくのがポイント。

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