永野 前半不調も青木新会長の「熊本のために頑張れ」エールで3位

[ 2016年4月18日 05:30 ]

最終日、ホールアウトし同組の選手と握手する永野竜太郎。通算12アンダーで3位

男子ゴルフツアー東建ホームメイト・カップ最終日

(4月17日 三重県桑名市・東建多度カントリークラブ・名古屋=7081ヤード、パー71)
 熊本県益城(ましき)町出身の永野竜太郎(27=フリー)が66をマーク、通算12アンダーで3位に入った。日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長(73)からハッパをかけられ奮起。プレーオフには1打及ばなかったが、故郷を思い最善を尽くした。金庚泰(29=韓国)が近藤共弘(38=ネスレ日本)と通算13アンダーで並びプレーオフに突入。3ホール目で勝ち、日本ツアー通算11勝目を挙げた。
【最終R】

 気持ちがなえそうになった永野の前に救世主が現れた。スコアが伸びず苦しい展開でハーフをターン。その時、近寄ってきたのはJGTOの青木功新会長。「熊本のために笑顔で頑張れ」とエールを送られ、がっちり握手をした。「背中を押されました。いつもなら弱い自分が出てくる。でも今日に限っては出てこなかった。地元に比べたら話にならないですから」。気合を入れ直すと15番までで4つスコアを伸ばし、17番もバーディーを奪った。最終18番は6メートルのバーディーパットを強気にねじ込んで3位フィニッシュ。「今週は不思議な力が働いてくれた」と納得した。

 熊本市に住む母や祖母は車中で過ごしている。益城町に住む祖父のことも気がかりだ。獲得賞金の10%を寄付する義援金はもちろん、「何らかの形で貢献することを考えたい」という。ただ、故郷の人々が一番待っているのは勝利。「それが自分にも地元にも最高の形」。次こそ熊本へ初勝利を届ける。

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2016年4月18日のニュース